こんにちは!ADKが主催する若者マーケッター集団・ワカスタです!
この度ワカスタでは、若者Web調査第2弾として、「若者×親」をテーマに調査を実施しました。調査結果をもとにワカスタメンバーでディスカッションを行い、若者と親の関係性について考察しています。
年齢:15~24歳
性別:男女
エリア:全国
サンプル数:200サンプル
配信時期:2024年4月
今回は現役大学生のワカスタメンバー3人で、今の若者が親に対してどんな価値観を持っているか、SNS投稿・恋人選びの価値観・趣味などの観点から切り込みました。
「若者から見た親」というと、中高生が持ちがちな反抗的な感情、お節介をしてくる存在のようなイメージをつい持たれがちです。
しかし、最近若者の間では「親のトモダチ化」が進行していると言われています。
周囲の友達を見ても、“保護者”から”頼れる相棒”のような存在へ移り変わっていることを多分に感じます。
今回の調査では、「若者は親にSNSの投稿を見られたくないが、親に関する投稿をしている」といった、一見矛盾しているように見える面白い調査結果も上がってきました。
結果の背後にはどのような若者の実態があるのか?現役大学生の生の声をもとにレポートにまとめています。是非最後までご覧ください!
(執筆: 村田 / 議論:坂本・平井)
SNSに投稿する若者の約8割が「親に投稿を見られたくない」と回答しました。
その背景を話しあったところ、「親には素の自分を見せているからこそ、”外向けの自分”を見られたくない」という意見や「友達との関係性について過剰に深ぼられたくない」といった意見がありました。
SNSは友達に向けての発信であり、親には踏み込んで欲しくない場所だと考える若者は多いようです。
一方で、SNSに投稿する若者の3人に2人が「親に関する投稿をしたことがある」と回答しました。親がSNSを見ていないにもかかわらず、親に関する投稿をしているのです。
議論の中で親に関する投稿には、以下2パターンあることが分かりました。
①親との旅行や外食などに関する投稿
②誕生日や大学の卒業式などの特別なタイミングで、親への感謝の気持ちを綴った投稿
①の投稿は特に女性に多く、親と友達のような関係性であるため、友達と遊びに行った時と同じような感覚で、特別”親“ということを意識せずSNSに投稿しているようです。
②の投稿は、「今までの人生を振り返る特別なタイミングで自分を支えてくれた親への感謝の気持ちが高まる一方、気恥ずかしさから直接感謝の言葉は伝えられない。でもこの気持ちを誰かに共感してほしい」という若者の気持ちの現れです。
少し前までは、”マザコン”という言葉があったように、親との関係性の良さを公言することがはばかられるような風潮もありましたが、現在の若者は積極的に親との関係性の良さを周囲にアピールしている人が多いでようです。
気になる異性と恋人関係に発展するときに、親との関係性の良さを気にすると答えた若者は6割以上いました。「身近な親を大切にする人は、自分も大切にしてくれる人で信頼できる」と若者は考えているようです。
また、「SNSで親に関する投稿を積極的にする人は誠実で安心できる」との意見もありました。親との関係性がその人の信頼にも繋がっているようです。
親と推し活などの趣味を共有したことがある若者は8割以上という結果でした。
「自分が好きなアイドルの推し活に友人を巻き込むのは申し訳ない。でも、身近な人と推し活を楽しみたい。親であれば嫌なら簡単に断ってくれるし、誘いやすい!」という気持ちから、親と一緒に推し活を始めたワカスタメンバーもいました。
また、家のテレビで推しの動画コンテンツを観ていると、親も興味を持って一緒に推し活を始めることもあるようです。
親と位置情報を共有したことがある若者は4割以上いました。
友達と遊びに行く時に親を不安にさせたくないと思う一方で、LINEのメッセージを送るのは面倒だと若者は思っているようです。その解決策として、位置情報を親と常に共有しています。
親との関係にもできるだけ面倒なことを省く、”タイパ意識”が根づいているようです。
今回は「若者×親」というテーマで調査を実施しましたが、最近よく言われている「親と若者が仲良くなっている」という定説から、さらに一歩踏み込んだ結果を得られたのではないかなと思います。中でも親と友達のような関係を築く若者が多くなり、親との関係をオープンにしやすい風潮になったことが、若者の友人間や恋人間での信頼関係にまで影響を及ぼしているというのは非常に面白い発見でした。
また、親と推し活等の趣味を共有している若者が多く、共有するようになるきっかけとして「実は友人よりも親の方が誘いやすい」ことや「親と推しコンテンツを一緒に見る機会が友人よりも多い(自宅のTVなど)」というのも、リアルな若者の実態を映した解像度の高い発見です。
こういった深い視点は、当事者である若者の意見からしか分からないものであり、現役大学生とのディスカッションは非常に価値があるものだと再認識しました。次回以降の調査も楽しみにしていただけると嬉しいです!
(ADK 山田)
いかがでしたでしょうか?最後まで読んでいただきありがとうございます!
第3弾は「若者×金融・保険」についての調査レポートを予定しています。次回もお楽しみに!
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