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執筆者の写真菊池里奈

1Dが現代でヒットした理由



一時期世界を騒がせいた1D(one direction)が、 解散するという話題でまた世間を騒がせている。 今回は何故1Dが全世界でフィーバーしたのかについて私なりに触れてみようと思う。 

1Dとは英国のボーイズバンドだ。 2010年、「Xファクター」という、 有名な歌手を多く輩出する音楽オーディション番組内で、彼らはグループを結成した。 デビューアルバムの”Up All Night” は、英国のグループのデビューアルバムとしては史上初となる全米ビルドボードチャートで初登場1位という快挙を成し遂げた。 このことは、かの有名な英国ボーイズバンド、 ビートルズの記録を超したとして有名な話である。

私は今回そんな人気バンドのマーケティング戦略について、考察していきたい。 彼らが何故ビートルズの記録を超すことができたのか。 とんでもない”イケメン”がいる訳でもない。 また、特別歌がうまい訳でもない。 それでも彼らが人気を博しているのは何故だろうか。

私は大きく二つの理由がそこにはあると考える。

まず一つ目の理由は、彼らの方が人気の出やすい時代に生まれてきたこと、 そして更にその時代の流れをうまく活用した、ということだと思う。 SNSが普及している今、情報の伝達は非常にはやい。 英国で流行っているものを米国にいてもリアルタイムで知ることができる。 そのような状況下で、彼らはYoutubeやTwitterなど あらゆるツールを駆使してプロモーション活動を行った。 特に、Twitter等で直接結びついたファンにターゲットを絞ったダイレクトプロモーションは、ファンの心をつかんだとして有名な話だ。 ファンは親近感を覚えるところがとてもいいと言う。 自分たちのライブやイベントの開催等の情報共有を、 ファンに対してSNSを通じて行うことで、今日の情報の速さを活用していた。 全米デビューする前に、彼らの情報が米国に知れ渡っていたことが 全米ビルドボードチャートを初登場ながら1位獲得できた大きな要因であろう。

もう一つの理由は、キャラ作りに成功したことだと思う。 One Directionと言えば、皆、元気で明るく、 かわいい男の子達というイメージを持たれているだろう。 日本でもポピュラーなボーイズグループと言えば「嵐」であることからもわかるように、 多くの世代から支持を得るには”めっちゃかっこいい”よりも ”かわいくて親しみやすい”という印象が鍵なのかもしれない。 彼らはPV作りも徹底している。 かわいいと思わせるような素振りや、天真爛漫に振る舞う1Dの姿がPVには多く収められている。 つまり、キャラ作りの徹底、そしてそのキャラはかわいいがコンセプトであること、このポジショニングが、彼らが成功したマーケティング戦略のひとつと考える。

他にも成功の理由は色々あると思うが、 私は彼らが成功した理由を大きくこの2点から説明できると考えている。 現代において人気を獲得すること、 それは、彼らの才能そのものよりも、戦略によるものが大きいと感じるのである。

それがわかっていてもなお、私は1Dのビッグファンであり、 今もこうして1Dのミュージックをバックにワカモノロンを書いている。

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