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執筆者の写真武田陸登

コミュ障と成長曲線



近年若年層のコミュニケーション障がい(以下、コミュ障) と言われる人が増えていると言う。 「コミュニケーション障がい」というのは本来、 実際に存在する病気なのだが、 最近はネットスラング的な使われ方で、 単に人とコミュニケーションが取れない、 あるいはとるのが怖いなど、精神的な部分の話になることが多い。 ここでいうコミュ障は後者の方を指す。

ちなみにだが、一方では実際悩んでる訳でもなく 「俺コミュ障だから〜〜」となんとなく言っている人は多分、 心のどこかで「自分はあまり積極的に 話しかけられるタイプではないけど暗い訳じゃないよ、よろしくね(笑)」 くらいの感じではないだろうか。 今回はそのタイプの「仮面コミュ障」には言及しない。

では、本題へ。 コミュ障はそんなに悪いのか?

私はこの問題に自分なりの仮説を持っている。

コミュ障が増えた要因は主には情報社会だろう。 実際、インターネットの普及とともに 幼少期から文面でのコミュニケーションが増え、 直接話す機会が減っているためコミュニケーション能力が その時期に成長しないのだと思う。 ただし、その代わりにその時期には、 例えばコンピュータに関する能力など他の能力が成長しているとおもう。 そしてその人は年をとるにつれゆるやかに コミュニケーション能力もつけていくのだと思う。 (例外的な超人もいると思います。) すなわち、今と昔ではコミュニケーション能力の成長曲線が異なるだけで、 収束値にそこまで差は無いと感じるし、 実際、私の周りにいるご年配にコミュ障と感じる人はいない。 また、ワカモノの時期にコミュニケーション能力以外の 能力が培われているのは時代に沿っていれば自然であり、 さらに、それでも生活が豊かであり続けられるという点で、 コミュニケーション能力成長曲線の変化は決して悪いことではないと思う。

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