アスリートはほんのわずかな勝負の時間のために、
何時間も何日も何年もトレーニングを重ねる。4年に1度のその瞬間のために。
結果が良くても悪くても皆、「次のために精進したい」とコメントしさらに4年後を見据える。
25年間、第一線で人々の心を魅了してきた国民的アイドルでさえ、 「今後も前を向いて頑張っていきたい」と言う。 彼らはいつ立ち止まるのだろう。いつ前ではなく、後ろを見るのだろう。
無始無終(むしむじゅう)という言葉がある。 始めも終わりもなく、限りなく続いていること。 生ある者があの世からこの世へと生まれ、苦しみを味わい、 再び死んであの世へ戻っていくという輪廻が無限であること。 それでも物事に終わりがあるのは、人がそこを終わりと決めているからである。 しかし、アスリートしかり、アイドルしかり、 その探究心と向上心は終わらず、なかなか途絶えることはない。 努力を続けてきた者が成功するとは限らないが、 成功している人は間違いなく努力を続けているはずだ。 終わりとゴールは違う。終わりに次はなく、ゴールは次のゴールを生むからだ。
言葉のあやかもしれないが、少し意識の持ち方を変えるだけで 人は前を向き続けられるのかもしれない。 地球の反対側でも、この日本でも前を向き走り続ける彼らのように。
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