会話の最後の
「みんながそうってわけじゃないけど」…。
コトバ補足族が増えてるように感じる。
「こう思うの私だけかもだけど」 「私も人のこと言えた立場じゃないけど」 「結局考え方の問題だけど」
持論を展開し、語った挙句付け足すこれは いったい何なのだろうか。 補足がなくても大抵は意味が伝わっているのに、 予防線を張ってしまう心理。
このことにはずっと言われてきた 「最近の若者は」という定型文とSNS時代が 原因の一端になっているのではないだろうか。
前者は反面教師。 そもそも「最近の若者は」という言葉、 使っている側は「ひとり残らずそんな若者ばかり!」 というほど横暴な言葉として使ってはないだろう。
しかし言われた側には一緒くたにされたという 印象だけが深く残る。 そしてそこから、 自分は人を一緒くたに見るような人間ではないと 自らをフォローしたくなる。
なぜ自分のフォローが必要か。そこでSNS時代。 SNSで気軽に発した言葉が 後々まで文面として残って身内での炎上は日常茶飯事。 それからリアルに持ち込まれ、 さらにリアルをSNSに持ち込まれ…
今や必要なのはフォロワーではない。 セルフフォローなのだ。 語りたがりの自己防衛本能マストアイテム「補足」。
便利とはいえこの言葉から無責任さや 自信のなさを感じる人もいるだろう。 使いすぎには気をつけたいものだ。
なんて、「こう思うの私だけかも」しれないし 「私も人のこと言えた立場じゃないんだけど」。
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