top of page
執筆者の写真大西悠貴

忘れることすらもう忘れてる



年を忘れる会と書いて忘年会。 一般的にその年の苦労を忘れるために 執り行われる宴会のことを言う。 ここには宗教的意味付けや特定の様式はない。 が、忘年会をわざわざ手間と時間をかけて 開催する意味は果たしてあるのだろうか。

「忘年会やろう!」と自発的にかつ 意気揚々と言いだす人の その年に味わった忘れたい苦労など 忘年会を開くまでもなく忘れられる気がする。 本当に忘れたいくらいの辛く重い苦労があるのならば、 忘年会というただ酒を飲みたいがために 開かれる酒豪の集いで忘れようなんて人はいないだろう。

基本的に忘年会を開く人、参加する人は 何かを忘れようという何かをすでに覚えていない、と思う。 1年は長い。365日もある。人間の記憶なんて曖昧だ。 漠然といい年だった、悪い年だったとしか判断できない。

結局何が言いたいかというと、 忘年会に誰かを誘ってもしその誰かが断ったとしても、 「彼・彼女には忘年会では忘れられないような 辛い苦労があったんだな」と察して 付き合いが悪い嫌な奴という烙印を 安易に押さないでいただきたいということだ。

関連記事

すべて表示

Kommentare


bottom of page