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執筆者の写真大西悠貴

日本は流れる時も、美しい



SNSがインフラ的存在になり、シェアすることが大きな価値を持っている現代。 情報や車、家など様々なモノがシェアされているが、中でも「時間」のシェアに注目したい。

「時間」のシェアとは。 ここでは、例えば音楽フェスといったリアルでのイベントのシェアのことを指す。 1つの場所に人が集い、同じ時間(体験)を共有する。 流行り廃りが激しい現代で、なぜこれほどまでにイベントは多くの人の心をつかみ続けて、離さないのだろうか。

これは、古来から日本人が”時”に対して特別な想いを持っているからだろう。 その象徴として「間」というものがあり、この考えは非常に根深い。 芸能、茶道、華道、武道など日本を代表する事柄のほとんどで「間」が重要視されている。 この「間」、つまり時間に対する考え方が現代に至るまで、日本人に兼ね備えられているのだ。

一番イメージしやすいのは人気料理店での行列に並ぶシーンだろう。 海外の人たちは、何時間も待つことをクレイジーだと思う。 しかし、私たち日本人は待っている時間でわくわくしたり、胸を躍らせたりと、 そこで流れる時間に特別な価値を見出すことができる。

冒頭で取り上げたイベントでも同じことが言えるのはもうお分かりだろう。 私たち日本人が時を重んじる日本人である限り、 これからも様々な形でイベントというものが全国で開催されていくはずだ。

ちなみに最近僕が気になったのはバレンタインの時期に開催されていた チョコレートを食べながら走る「チョコラン」 …時間を愛せる日本人は、もはや何だっていいのだ。

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