今日は、スマホでは写真を撮るのが困難などの理由で、
SNSいいね、をもらえないものの、
自分自身だけがいいなあと思えれば
それでいいでしょうという景色を紹介します(笑)
ーー研究室が動物を飼育している都合で、 最近の私は早起き登校。 太陽が登るより前に起き、 朝日を浴びた自転車で駅へ、東へ向かう。
何日かに一度、今日の朝焼けは綺麗だなという日がある。 夕焼けと色は似ているのだけれど、 朝焼けにも別な情緒がある。 夕焼けのような悲しみやさみしさを含む赤ではなく、 しんと体にしみる冬の空気を照らす優しい光。 その中でも特に私が好きなのは 実は太陽や空そのものではない。
朝を自転車で走り抜けていくと、 一部の電線や高いビルにだけ赤い光が射す。 まるで練炭が燃えるような黄色寄りの深い赤。 朝焼けが街にぽつりぽつりと灯る。 それが時々だけ見られるのがとても好きなのだ。
しかしどうやら、 私と建造物と太陽の位置関係が重要らしく (距離や角度、高さの問題なのか) まだ低い太陽の光を浴びられるような高さのある建造物 それも少し私に遠いものだけに灯る。 (どうやら雲の具合も重要…。) 近づけば消え、また一つ向こうの電線に朝焼けが灯る。 そしてまた近づけば…。 自転車でその電線を追い越すより速く 次々に灯されては次々に消えてゆくのが、 なんだか不思議で楽しい。
言葉で説明するのは非常に難しいので 写真に撮ってみようと試みたものの、 私の持つスマホでは、なんとなく赤い ということが伝わるかどうかというレベル。 これではお得意のSNSのシェアもなかなかに厳しい…(笑うところ)
でも、時々くらいいんじゃないか。 SNSでいいねされなくたって。 いつもの道いつもの街、いかにも地元の なんてことない景色を 自分だけが楽しく特別に感じたって。
本気で自分の感性を褒められるのは きっと未来の自分だけ。 たしかに写真1枚で伝わることは沢山あるけれど、 その情景がどんなにいいねをもらうものでも、 そしてもらえなくても、 見た時の気持ちを鮮明に思い出せるのは 自分だけなのだ。 人からのいいねが大事なこのご時世だが、 もっと自分自身から自分へ送るいいねを 大事にしてみるのも、いかがだろうか。
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