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江島綺有

終活女子大生



お昼時、恵比寿でちょっと背伸びのランチ。 女子大生の会話は容赦ない。 「私たちはいつ死ぬのか」「どう死ぬのか」 何気ない中に潜む妄想と素朴な疑問。

憧れの老後は素敵なランチを食べるご身分。 長生きしなければいけないなら健康がいい。 死ぬのと病気で存えるのはどっちがいいのか。 可愛い子供は欲しいが若くして死にづらくなる、 そもそも結婚できなかったら誰が看取る…。

私たちの会話には、夢と現実がたくさん詰まっている。 そしていつだって死ぬことが前提にある。 情報過多で溢れた病気と健康の特集番組、事件に事故。 私もそんな風にすぐ死ぬんじゃないかと考えたこともあった。 そこに若さの勢いからか、 太く生きれれば短い一生でもいいという気持ちも重なる。 だったら、やりたいことをやりたい。

そうして私たちの終活は、すでに、 いや生まれながらにして始まっているのかもしれない。

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