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執筆者の写真wakasutaofficial

若者の間で、お金の話はタブー?!カッコ悪いポイ活から賢いポイ活に変化!?若者特有のお金に対する事情と感覚とは。

こんにちは!ADKが主催する若者マーケッター集団・ワカスタです!


ADK若者マーケッター集団・ワカスタは、15-24歳の男女を対象に、

若者のお金に対する意識の把握を目的とした【若者web調査/第三弾】を実施しました!

いまどきの若者のお金にまつわるリアルな本音を紐解きます。



  • 年齢:15~24歳

  • 性別:男女

  • エリア:全国

  • サンプル数:200サンプル

  • 配信時期:2024年7月



今回は現役大学生のワカスタメンバーの中で、若者がどんな風に「お金」と向き合っているのかについて議論しました。

「若者の間でお金の会話をすること」について、動画コンテンツの多様化に伴い、カジュアルに話せる風潮になったのではないかと思われがちです。

しかし、最近の若者は「友人とお金の会話をすることは意識的に避けている」そうです。

実際に、ワカスタメンバー内で「SNS上の詐欺投資に遭いそうになったから、極力お金の会話はしたくない」という声があがりました。

また、「友人とお金の会話をしたくないが、お金の勉強をする上で生じた疑問を友人に聞くことには抵抗はない」という面白い調査結果も上がってきました。

これらの調査結果の背景には、若者のどんな意識があるのでしょうか?

生きる上で重要なテーマである「お金」について、現役大学生の生の声を交えたリアルなレポートになっております。是非最後までご覧ください!


(執筆: 井口 / 議論:井口・加藤・長尾)




過半数の若者が「友人とお金・お金の稼ぎ方について話題にすることはタブーだと思う」と回答しました。


新NISAを始めとした新制度の登場や金融知識を簡単に学べる動画コンテンツの一般化により、若者の間でも「お金の話題」に関心を持ちやすいムードが広がり始めている一方、お金の話題を友人とすることにはまだまだ抵抗感を感じる若者が多いようです。

ワカスタメンバーで議論したところ、「投資やお金の稼ぎ方を会話のテーマにすることは、”怪しまれる””疑われる”リスクがあり、友人とは気軽にできない。」という声があがりました。SNS上で投資詐欺や闇バイトなどが横行し社会問題にもなっている昨今、高い情報リテラシーを持つ若者たちは、相手から勘違いされてしまいそうなお金の話題を意識的に避けているようです。

「お金の話題=パーソナルな問題だからタブー」というひと昔前の風潮とは性質が異なり、「お金の話題=疑いの目を向けられるリスクがあるからタブー」という意識を今の若者は持っています。


一方、ワカスタメンバー内で「友人とお金・お金の稼ぎ方について話したことがある」という声があがりました。このポイントについても議論したところ、「投資のような自分で真偽を判断できない高度な話題で無ければ、お金の話をすることはよくある。アルバイトの時給についてやお得なポイントの話は日常の会話の中ですることがある」とのことでした。

一部ではお金の話題のカジュアル化が進んでいるのかもしれません。



「ポイントをこまめに貯めて買い物をすることを賢いと思う」若者は、約9.5割と非常に高い結果でした。かつては、「ポイントをこまめに貯める人=”カッコ悪い”」といったネガティブな印象を持つ人が多かったように感じますが、時代は大きく変わったようです。


議論の中で見えてきたのは「損したくない。損する方がカッコ悪い」という意識です。

サービスやポイントに関する情報が溢れ、日々蓄積されていく情報を頼りに”賢い選択”をすることが当たり前になった現代。若者の間では世代特有のタイパ・コスパ意識も相まり、ポイントも”賢い選択(活用)”を求められる対象になっています。


更に深堀を進めると、「お得だから」ではなく、「損をしたくないから」ポイントに加入するという面白い発見もありました。一部の人だけが知っている「お得」な情報を必死に探している人はケチでカッコ悪い印象がある一方、みんなが知っていて当たり前のものを確実に取り入れ、「損」をしないようにする人は賢い印象があるようです。



「今のうちからお金の知識を身につけておいた方がいい」と答えた若者は、9割を超える結果でした。

前述した、若者が「お金の話題」に関心を持ちやすい世の中のムードが追い風となっているようで、ワカスタメンバーからも「新NISAへの加入を親から勧められた」「憧れの社長YouTuberが投資の話をしており、投資の勉強に興味を持った」などの声がありました。

また、既にお金の勉強を始めている若者は4割を超えており、「お金の知識」への関心の高さが窺えます。


友人間でお金の会話をすることに抵抗がある若者ですが、「お金の勉強をする中で生じた疑問を友人に聞くことに抵抗はない」という意見がありました。

「お金の話題」と一括りに言っても、新しい知識を得るために話題を持ち出すことは自然と受け入れられるようです。



お金に関する知識について分からないことがあった場合、情報を「親や親戚」から入手すると回答した若者は、52.5%と最も高く、次いで「友人や知人」、「SNS」、「動画サイト」が続きました。

この結果について、「親や友人との話題の中で新NISAやふるさと納税など金融トレンドやニュースを知り、より理解を深めるためにSNSや動画サイトを検索、視聴する」「SNSや動画サイトは知りたいポイントをまとめてくれているからタイパがいい」という声が上がりました。

金融のトレンドを認知したり興味を持ったりする段階では親や友人との会話からが多いですが、より理解を深める段階ではSNSや動画サイトを利用して情報収集を行うようです。

グルメやファッションなど、普段からSNSで情報収集をする現代の若者は、金融についてもタイパよく、上手に情報収集をしている実態が分かりました。



■銀行口座について

「親の意見」が61.4%と最も高く、概ね1割台となった他情報源と大きく差がひらく結果となりました。

「親と同じブランドの口座を開設することで手数料がかからない」ことが一番の理由であるようで、議論したワカスタメンバーも全員が親と同じブランドの口座を持っていました。また、「開設する銀行口座の違いで、享受するメリットに差が出るイメージがない。どの口座を開設しても変わらない」と考えており、自分で調べて選ぶということはほとんどしないようです。

その他にも「大学生になって始めたアルバイト先で指定された口座を開設した」という話が出てきており、若者あるあるとして共感を生んでいました。


■クレジットカードについて

「親の意見」が44.4%と最も高く、「企業発信のホームページやSNS」が24.2%、「友人や知人の意見」が20.2%と続く結果となりました。

この結果について議論をして分かったのは、①1枚目のカードを作るときと②2枚目以降のカードを作るときで意識が異なるということです。


①1枚目のカードを作るとき

「親の口座に紐づけられた家族カードを大学生になるタイミングで発行した」「まずは家族と同じブランドのカードを発行する」という意見があり、初めて自分でカードを発行する際には、親の意見を重視し受け身の姿勢である様子でした。

自分でカードを使用する経験がない時期は、ポイントの還元率などの各ブランドが打ち出している魅力がどれくらい自分にとってメリットになるのか判断がつかないようです。

そのため、「分からないことは親に聞く」といった意識が働き、親の意見が最も重視されるようです。


②2枚目以降のカードを作るとき

「友達と旅行に行ったときに、お会計の場面でカードの利便性についての話題があがり、友人と同じカードを発行した」「次世代クレカNudge(学生向けのデザインが豊富なカード)を所持している友人がいて、デザインのかわいさから話題になり、実際自分でも発行した」などの経験談がありました。

自分で作ったカードを使用する経験をし、最初に作ったカードで物足りないポイントが見えてくる2枚目以降は、自分からクチコミを集めながらカード選びをするようです。


■電子マネーについて

「親の意見」が35.3%、「友人や知人の意見」が27.3%、「企業発信のホームページやSNS」18.0%と続き、銀行口座やクレジットカードと比較して全体的に低いスコアとなりました。

電子マネーは「定期を作るために発行した」のような、特定のサービスを利用するために発行することが多く、クチコミを意識せずに登録することが多いようです。

また、「友達が決済に利用しているのを見て、便利そうだから発行した」という意見もあり、クレジットカード同様周囲のクチコミから受ける影響も大きいようです。



今回は「若者×お金」というテーマで調査を実施しました。

調査前は「デジタルネイティブな若者は、SNSやインターネットで金融の知識を効率良く入手する傾向にあるのではないか」と考えていました。実際は「見識のない金融については、まずSNSやインターネットで軽く情報をインプットした後に、身近かつ信頼できる親から話を聞き、最終的に自分の中で情報を取捨選択している」という結果であり、複数の情報源を活用する行動の中に、若者の情報リテラシーの高さを発見することができました。

また、クレジットカードのブランドを選ぶ際、1枚目と2枚目以降を発行するときで情報収集に対する姿勢が「受動的から能動的」に変化することは、若者のリアルな実態で面白い発見となりました。

今回のディスカッションを経て、現役大学生のリアルな意見から若者の行動背景を深掘りすることができ、非常に有意義な調査だと実感することができました。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


(ADK 堀江)

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