ある日、電車の中でこんな会話を耳にした。 女子A「この間、間違えて大学用のアカウントでツイートしちゃったー」 女子B「アカウント間違えると焦るよねー!!! 私も裏アカでさぁ・・・」
大学用? 裏アカ?
そう、今や若者たちがTwitterで使用するアカウントは一つとは限らない。
大学用、高校用、趣味用など様々なアカウントを使い分け、 それぞれのアカウントによってつぶやく内容もさまざまである。 そのようにしてまで、何故わざわざアカウントを使い分けるのか?
その理由の一つとして、現代の若者は周囲からの目線に対する 恐怖心と自分の素をさらけ出したい欲求という、 相反する二つの感情を抱いている傾向にあることがあげられる。 普段、利用頻度が高い大学用や高校用のアカウントのフォロワーには、 親しい友人もいれば顔見知り程度の人もいる。 そんなアカウントで自分の趣味や本音をさらけ出してしまうと、 見ている側にどんな風に思われるかわからない。 しかしながら、趣味用のアカウントや本音や 愚痴をつぶやく裏アカウントを作れば、 見ている相手にどう思われるか気にせずに発言できる。
さらに最近私の周りでは、フォロワー数を 3~4人に限定してLINEの代わりに使ったり、 Twitterの診断メーカーやアンケートを行う専用のアカウントを作ったりと、 アカウントを複数個持つ流れは加速している。
また裏垢でつぶやく内容も、以前は人間関係の愚痴が多かったが、 最近では将来に関する真面目な相談事や悩みに関する内容が多い。
この変化は、最近の若者がTwitterを自己表現だけでなく、 どこか心の拠り所にしていることを示しているのかもしれない。
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